2005年05月21日

マネー・ハッキング / 幸田 真音

こちらは債権とそのオプション取引を、外資系の銀行に不正侵入して行うという、ありそうで無い話。でもなさそうである話、ってことは無いと思いますが。

私はこれでオプション取引とは「何ぞや」というお勉強ができました。
おそらくe-ワラントなどと呼ばれるものは、こういうものなんでしょう。

小説としては、前に紹介した小説ヘッジファンドと同じく登場人物の描写にもう一つ厚みが無いというか、マネーハッキングする動機がイマイチ弱いですよね。
ハッキングされる外資系銀行の新米SEが出てくるんですが、それが主人公を追い詰めていくのかと思ったら最後は・・・。

こちらも金融関係の勉強のつもりでどうぞ。
posted by Fly2theMoon at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 幸田真音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月15日

小説ヘッジファンド / 幸田 真音


某TVの情報番組でコメンテーターをされていて名前と顔は知っていたのですが、日本国債が話題になっていたときに、文庫本で出たので読んでみました。

為替ディーラーの話なんですが、作者が元々プロのディーラーだったと言うことで(ペンネームも為替のディーリング用語からきています)、為替のディーリングとはどんなものかの勉強になります。
ただ〜し。純粋に小説としてみた場合は・・・。
正直、もう一つです。
人物描写が弱いので、主人公がなぜ「Dファンド」に引き抜かれたかなどの動機付けが不十分なところがあります。

まぁ読みやすいので金融関係の勉強のつもりでどうぞ。
posted by Fly2theMoon at 10:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 幸田真音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月05日

宿命の女 / 山田 正紀

人生に疲れた中年サラリーマンが、謎の「宿命の女」を捜し求めるミステリー・サスペンス作品。
これはなかなかのお気に入りで、何度か読み返しましたねぇ。
ミステリー・サスペンスなのに。
重要人物として、大物ウヨが出てくるんですが、そこのボディガードというか、若い衆とでもいうかが出てくるんですが、それが筋肉ムキムキで、でも頭はカラッポで子供のように無邪気に主人公をいたぶるんですが、それがどうも読んだ当時ちょうど話題になっていたタレントの坂本一生(元・新加勢大周)を連想しちゃって・・・。筋肉ムキムキで年中タンクトップを着ているような、そんな感じなんですけど、なんかね。
坂本一生氏自身は、事務所のいざこざに巻き込まれただけでかわいそうな感じでしたけど。今どうしているのでしょう。

金融屋との奇妙な友情や、「宿命の女」を巡る妨害工作が、とんでもなく身近なところから行われていたり、でミステリー・サスペンスとしてなかなか面白いと思います。
「宿命の女」自体の描写がイマイチとの評もありますが、それはそれ、想像力で補ってください。
posted by Fly2theMoon at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 山田正紀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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